Luz 2021 / Halcyon Days タイプ：赤 生産者：ハルシオン・デイズ 生産地域：ニュージーランド 品種：シラー、ピノノワール 容量：750ml ■インポーターコメント シラー/ピノノワールの80/20。ステンレスタンクでの全房発酵ブレンド。シラーはChave Clone【シャーヴ クローン】と470（Garonne起源とされるRhoneクローンのひとつ）、ピノノワールは777。MLFまでは液面と味わいを確認しつつ数日に一度のハンドプランジ。バスケットプレス後にタンクへ移し、ブレンド後に9カ月の熟成。 スペイン語で「軽やかさ」と「光」を意味するキュヴェ。所謂Joven【ホーヴェン】を意識して作られていますが、品種の違いでしょうか、スペインのそれとは明らかに違う可愛らしいレッドフルーツのジュース感に満ちています。 味わいはとにかくジューシー。プラムやブルーベリー、野イチゴやアメリカンチェリーのジュースの様で、色合いに相反して、舌に沈み込むタンニンを殆ど感じさせません。 微かにミントやオレガノ、オレンジゼストやコショウのニュアンス。SO2ゼロで挑んで数年しか経過していないワイナリーですが、ワインが非常に健全です。新規生産者としては久々に強いインパクトを感じました。 ■生産者について ハルシオン・デイズはニュージーランド北島ホークス・ベイに位置し、オーリー＆エイミー・ホプキンソン夫妻がビオディナミの畑からワインを造っています。 オーリーはイギリスのワイン誌Decanter(デカンター)所属の元ワインライター(未だ執筆はしています)であり、またホークス・ベイの古参、ヴィダル・エステートの元ワインメーカー。エイミーはカンタベリー大学で醸造学を修めた後に、スペインのカスティーヤ・エ・レオンで多くのナチュラル・ワインメーカー達と仕事をしたワインメーカーです。 ロンドンで恋に落ちた2人は、スペインとイタリアを転々とした後に故郷へと戻り、ホークス・ベイに根を張りました。彼らの哲学は非常にシンプルで、「時のみが良い結果をもたらしてくれる」手法で土地の味わいを反映したワインを造る事です。 ビジネスがスタートしたのは2018年と、まだ非常に若いワイナリーですがニュージーランドでは既に人気生産者の仲間入りと果たし、一部キュヴェはメーリングリストのみで完売する様になっています。